8万キロ、だいたい10万キロを目途にして、
今高性能のイリジウムだとかプラチナだとかはそういうのを
使っているんで、昔みたいに清掃出来ないんですよ。
昔はくすぶってくればプラグを掃除して。
60年代70年代の車なんかは必ずそうだな。
どこかに出掛ける前にスパークプラグを必ず外して、
ワイヤブラシで掃除して、それから出掛けるっていうのは
常識だった。
ベンツだと111? とかあの辺ですかね?
108?ダルマベンツ?
そうそうそう。
107ぐらいまではまだ掃除して。
あの辺まではヤ○セで務めていた頃に、 定期点検なんかでも
スパークプラグ清掃なんていうのがあったぐらいだから。
ちゃんとプラグを掃除する機械もあって。
もう今では無いけどね。
サンドブラスターでさ、掃除して、取り付けるっていうのが
あったんですよ。
プラグが減っていなければ。
ところが今そんなことやればプラグ自身が壊れちゃうよな。
電極も細いし、だから今はもう交換。
あぁ棒の方が減るんだ。
昔と今の比較するような写真あるかな。
1970年代60年代。
交換の必要がある人はもっと早い時期に換えるんだろうな。
スパークプラグはエンジンが6気筒の場合で12本付いている。
1個のシリンダーに2つ付いているんだ。
だいだいが、ワンシリンダーに1本っていうのもあるけど、
2本っていうのもあるわけですよ。
それかける約4,000円するんだからプラグ1本。
部品代だけで4~5万円っていう検討かな。
しかも今モデルのスパークプラグっていうのは
非常に脱着しづらい構造になっているから、
プラグにたどり着くまでが結構たいへんなんだ。。
たどり着いたとしても非常に複雑な所についているんで、
V6あたりで
交換工賃がおおよそ2~3万ぐらいだね。
それでは、走行距離が8万キロぐらいで交換するとして、
スパークプラグだけ交換すればいいケースって結構少ないと
思うんですよ。
プラグのソケットとプラグの線、何て言いましたっけ?
あれは何が駄目になっちゃうのかしら。
そうだね。
プラグコネクターにはそもそも抵抗を持たせているんですよ。
電圧を上げるために。電気を流しにくくしているの。
イグニッションコイルとかそういうところで。あれも抵抗だから。
12ボルトの電圧を800ボルト1000ボルトまで上げるわけだよ。
理屈上上がらないわけだ。 分母は12ボルトしかないんだから。
中の抵抗を利用してそこまで電圧を上げる。
だけどそれでも足りないんだよ。
それ以上上げちゃうと、コイルっていうのは異常に発電する。
それでも、それ以上に上げようとするとコイルがパンクしちゃう。 800ボルト1000ボルトに上昇した電気がプラグコードを
流れるわけだよな。
それでもまだ足りないから「プラグコードコネクター」に
2キロとか3キロとかっていう抵抗を入れて、より以上電圧を
上げるんだよ。
そこの部分っていうのはいちばん熱に近いところ。
そうすることで抵抗がもっと増え、 今度は反対に電気が
流れにくくなって流れなくなっちゃう。
だからスパークプラグ交換の時にはできれば、 プラグコード、
プラグサプレッサーだとか 本来はイグニションコイルだとか、
その辺のメンテナンスを本来ならしてあげなくちゃいけない。
へえ、やっぱり原因は熱なんですね。
熱にやられちゃうんだ。
熱だよみんな。車はね。
ましてや今なんか 表から触れないように
パッキングされちゃってるじゃん。
ボンネット開けたって高圧電流とかいっぱい流しちゃってるから、
外部から触れないように危ないから、パッキングしちゃってるわけよ。
ヨーロッパは何でパッキングしているかっていうとネズミが
入らないようにしているんですよ。
ネズミがコードを齧っちゃうんですよ、昔から大好きだから。
そういうことをさせないためにもカバーを付けてあげる。
お互いの為に。
≪次回へ続く≫