メルセデスベンツのATF交換~オートマチックトランスミッションの悩みを解決する3つのポイント

サカモトエンジニアリングでは、メルセデスベンツのATF交換を承ります。
オールドベンツ、ヴィンテージベンツの専門修理工場ならではのATF交換についてご案内します。

 

ATF交換

上の写真は、一度もATF交換をしたことのないATとATフィルター
正しい色はイチゴシロップのような透き通ったピンク色のオイルですが、
交換していないので、汚れで濁っており、匂いも強烈です。

ベンツのATF交換でお悩みではありませんか?

ATF交換をやってよくなる場合もあるし、ダメ(故障)になってしまう場合もあります。
走行距離が7万キロから8万キロに達している場合はとくにそうです。
その距離になったら、オートマチックトランスミッションをオーバーホールしてしまうのかどうかってことになります。

ミッションがオートマチックだから、ないがしろにしてしまうんだと思います。
乾式(マニュアル)のミッションのクラッチ板とオートマチックのクラッチ板は一緒です。
足で動かすか、自動で動くか。その違いだけになります。

じゃあ街乗りばかりしていて、乾式クラッチが7万キロも8万キロももつかというと、もたないです。
エンジンが重い車両だったらなおさら負担がかかりますので、もたないです。

ベンツは日本で走るよう設計されていない

日本は、「GO STOP GO STOP」で500メートルも走ると信号があります。
1速2速とシフトアップしていって、ようやくトップギアまできたと思ったらまた信号。

そうすると、オートマチックトランスミッションはマニュアルとは違い、一気にLOWまでには落ちないので、
入っていった順番にまた落ちていきます。そのたびにクラッチ板を滑らせているわけです。
ハイウェイばかり走行している車両は大丈夫。
そのかわりアウトバーンくらいの高速で長距離を走行していればの話です。

日本ですと、なかなかそれは難しいですよね、
そうするとベンツは日本で走るようには根本的に設計されていないため、
磨耗もすれば、発熱だってします。

日本で10万キロを走行したとすると、その負担はドイツ本国でいうところの30万キロ程度になります。
そのため、気がつかないで乗ってしまっているのが現状ではないでしょうか。
ミッションの中のスラッジだとか、ごみだとかを噛みこんだままクリアランスを保っているから
その劣化具合がわからない。

それが、A/Tオイル交換をすることによって、全て洗い流されてしまうので、
突然クラッチ板に隙間ができて、次にはA/Tが滑りだしてしまいます。
そのため、長く乗るのであれば
その時点でオーバーホールをするならやってしまったほうがいい。
他に影響がでないうちに。

 

オイル交換しないでそのまま乗ってしまっていたらどうなるの?

いよいよ動かなくなってからですと、クラッチ板は、ほぼな無くなってしまいます。
削れたクラッチ板の欠片や破片は他の機構に浮遊しまわっています。
そうすると、他の部品や機構を塞いだり傷つけて、制動作動しなくなってしまうということです。

故障当初は、体感できていないだけで、クラッチはすでに滑っているということになります。
オートマチックで作動させているために、全体的に自動調整されているから「わからない」んです。

わからない箇所で負荷がかかっているために、
プラスチック製の部分が溶けて壊れていたり、
砕けていて再使用不可能になっていたりします。
でもそれはミッションを開けた時にわかることです。

8万キロを超えたらオーバーホールするつもりでいてほしいです。
一度リセットした上できちんと決まった距離数でATFの交換をすれば
いままでとは格段にもちが変わります。

工期の目安

土日祝日等を除き1-2営業日程度です。
走行してご入庫されますと、A/Tの種類によって
熱を冷ます必要があるため、当日作業ができないモデルもあります。

 

ディーラーでATFの交換をしてくれないのは
故障のリスクがある為に施してくれないわけです。

でも、そこで滑ったならばその車両のミッションは寿命がきたわけだから、
修理してリセットさせてあげるべきだと思うし、
ATFを交換するか否か悩んでいたらそれは絶対交換するべきだと思います。
今以上に壊れていってしまうのだから。

ベンツのATF交換やクリーニングでわからないことやお困りごとがあれば、ぜひサカモトエンジニアリングにご相談ください!

 

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