
目次
W123(230E)エンジンのハンチング・不調への対策と診断のポイント
「男のロマンを応援し、人生に彩りを!」 メルセデス・ベンツ専門修理工場、サカモトエンジニアリングの亜沙美と坂本です。
「どこに出しても直らない」とお困りのメルセデスユーザー様から寄せられた疑問・質問に、
私たちスタッフがお答えしていく人気コーナー『一問一答』。本日も皆様のお悩みにお答えしてまいります。
今回のご相談:W123 85年式 230Eのエンジン不調
今回お便りをいただいたのは、W123(85年式・走行約12万km)にお乗りのオーナー様です。
ワンオーナー車を入手されてから6年、大切に乗られていますが、ここ4〜5ヶ月ほどエンジンの不調に悩まされているとのことです。
-
症状: 始動後10〜15分でハンチングが発生。加速時に「ドンドン」という振動がある。
-
現状: すでにプラグ、コード、デスビキャップ、ローターを交換済みですが、症状が改善されない。
専門メカニックによる診断のアドバイス
点火系の主要パーツを交換しても改善されないとのことで、オーナー様も大変苦労されていることとお察しいたします。現状の推察と、今後の診断のステップについてお伝えします。
1. オシロスコープによる波形診断
本来であれば、一番の近道は「オシロスコープ」を使用して点火系や燃焼室の状態を可視化することです。これにより、目に見えない電気的な不具合や燃調の狂いを正確に判断できます。
2. スパークプラグの「焼け具合」を確認
特殊な機材がない場合でも、まずご自身で確認できるのがプラグの状態です。プラグは燃焼室のいわば「鏡」です。
-
くすぶっているのか、あるいは白く綺麗に焼けているのに不調なのか。 ここを見るだけでも、燃焼の状態を顕著に知ることができます。
3. 燃調(CISE)と排気ガスのチェック
85年式のモデルですので、燃料噴射装置は「CISE」を採用しています。
-
燃料の圧力がテスターの規定値通りに出ているか。
-
排気ガスの状態がコントロールされているか。 点火系に異常がないとすれば、排気ガスが異常に薄くなっている可能性も考えられます。
大切な愛車を守るために
現在のコンディションでは、エンジンのバルブにカーボンが付着し、最悪の場合バルブが溶けてしまうような大きなトラブルに繋がる恐れがあります。あまり無理をして乗り続けず、早めに対処されることをおすすめいたします。
サカモトエンジニアリングでは、専用テスターを用いた詳細な診断を行っております。お近くの方はもちろん、遠方の方でも搬送のご相談や、お近くの工場でチェックすべきポイントのアドバイスが可能です。
せっかく手に入れた憧れのメルセデス。長く楽しんでいただくためにも、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
