「突然の2速固定、バックは入るのに…」W126オーナーの疑問にお答えします!

【一問一答】シフトチェンジしない!のサムネ画像です

W126の変速不良 2速固定トラブルの原因と対策

メルセデス・ベンツ専門修理工場「サカモトエンジニアリング」がお届けするQ&Aコーナー【一問一答】今回は、W126 300SEにお乗りのオーナー様より寄せられた「走行中に突然2速固定になってしまった」というお悩みにお答えします。

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寄せられたご相談:走行中に突然2速固定になってしまった

  • 車両: 1991年式 メルセデス・ベンツ W126 300SE

  • 走行距離: 14万km

  • 症状: 走行中に突然2速固定になり、シフトチェンジしなくなった。ただし、バックギアには入る。どのような修理が必要か?

故障原因

原因1:バルブボディ(バルブユニット)の損傷

まず疑われるのは、オートマチック・トランスミッション(AT)の変速をコントロールしている**「バルブボディ」**というユニットです。 このユニット内には油圧をコントロールし、変化させるためのバルブが組み込まれていますが、何らかの要因でこれが損傷している可能性が考えられます。

原因2:トランスミッション内部のシール劣化

メルセデス・ベンツのトランスミッションは油圧で動いています。内部には多くのシール(パッキン)が使用されていますが、走行距離や経年によってこれらのシールが劣化・破損することがあります。シールが切れるとそこから油圧が逃げてしまい、正常な変速ができなくなります。

なぜ「バックギア」だけは入るのか?

前進のシフトチェンジができなくてもバックギアが入る理由は、バックと前進では動く油圧回路が異なるためです。そのため、前進側の回路にトラブルが起きても、バックだけは正常に機能するというケースが起こり得ます。

推奨される点検方法

まずは以下の基本的な点検から始めるのが手っ取り早く、確実な判断に繋がります。

  1. ATオイルの点検: オイルの量や「焼け(変色や臭い)」を確認します。

  2. 油圧の測定: 専門の修理工場やディーラーにて、トランスミッションの圧力を測定してください。規定値から数値がズレている場合、内部トラブルの特定が可能です。

  3. オイルパンの確認: オイルパンを取り外し、内部に金属片などの異物が混入していないかを確認します。

【ご注意】 オイルパンの脱着や油圧測定は、専門的な設備と知識が必要です。ご自身での作業は難しいため、必ずメルセデス・ベンツの扱いに慣れた専門の修理工場やディーラーへ相談されることをおすすめします。

そのまま走行を続けると他の箇所へ悪影響を及ぼす可能性もあります。異変を感じたら、早めの点検をお勧めいたします。