カーシャンプー誕生秘話:磨き職人・森井さんが追い求めた2つの洗浄力と質感

「ボディコーティングキャンペーン」で大好評の「カーシャンプー」
サカモトエンジニアリングでおなじみの森井さんが、
日頃から愛用しているカーシャンプー。
古い年式の車両も優しく徹底的な洗浄が特徴で
新世代のみんなも使えて、気分がよくなるカーシャンプーです。

じつはこのアイテム、
磨きの作業と、コーティングの作業をするなかで、
森井さんがあるものを“追い求め”誕生しました。

車の洗浄と、洗いあがりの質。
カーシャンプーが出来あがるまでのいきさつを、
森井さんにお聞きしました。

車の洗浄と、洗いあがりの質から生まれたもの。

磨きの仕事をして35年になります。
サカモトエンジニアリングさんのお客様のお車でもそうですが、
50年を超えた車両を洗って磨いていると、
旧車独特の塗装の質というのかな。

気になる部分があったので、
最初は光沢系の成分が入った洗浄剤も使っていたんですね。
でもそれだと、気になる汚れは消えても、
周りの風合いがあるでしょう。

違和感というか、異物感というか、
感覚的になぜか引っかかるところがあり、
買ったはいいけど使わずじまい、だったんです。

そのときに、ペルマガードという、
「コーティング」で世界シェアをもつという
おおきなコーティングシステムに出会いました。
ペルマガードは、高い保護能力の光沢フィルムを用いた優れたコーティング・システムで、
高級ヨット、自動車、自家用ジェット等にも使われているんです。

もともとは南フランス、カンヌから少し北に行ったムージャンの街に、
ペルマガードの本社があります。

1998年の設立以来、車両、ボートケアのトップ企業としてヨーロッパで活動を展開していて、
最高級の塗装が施されているヨットや自動車も、
その塗装面は常に劣悪な環境にさらされています。

ペルマガードは長く保護する最大の解決策として、
航空ではバージンブルー社、船舶ではサンシーカー社で正式採用されていて
ヨーロッパの代表的な高級車ディーラーやボート販売店でも愛用されています。

ペルマガードはあらゆる表面塗装とゲル・コート用に、
インテリア用ペルマガードと併用することで、天候の変化を気にせず愛車、
ヨットを24時間楽しむことができるよう全力で遊びをエンジョイさせてくれる、
おもしろい会社なんですよ。

その最高なペルマガードを活かすには、「先ずは下地が大事だろう」って考えて。
下地? それ以前に必要なものはなんだろう?
ってどんどん突き詰めました。

先ずはこういうことでした。

洗車をするときに出る洗剤の泡(洗浄剤、水)を厳選します。
泡立ちが良いとボディへの摩擦負担を軽減でるからです。

それに汚れを吸着して液面上に浮き上がらせることで、
洗浄効果も助けることができる。
それってボディの奥や凹凸に入り込んで徹底的に汚れを落とすってことなんです。

たっぷりフワフワの泡でボディ全体を包む例のアレです。

あのたっぷりとしたフワフワ泡でボディに付着している大まかな塵や埃を落とします。
とても簡素なものだったのですが、効果は絶大です。
さて、泡で洗って文句なし……と言いたいところなんですが、
まだまだ難題は残されているんです。

泡がボディに付着した油分を吸い込むと泡が崩れるんですが、
かといって泡立ちや泡持ちをよくするために液剤を濃くすると…

泡立ちが良いものは決まって「泡切れ」が悪い。
洗い流すのにものすごく時間がかかったり、
洗った後にいつまでもぬるぬるしたりしませんか。

そして見ていると、大きなフワフワな粗い泡は
塵やほこりなどの大きな汚れが落ちていく、
反対に、きめ細かな密度の高い泡は油分を吸引して落としていく。

これが僕が考える「カーシャンプー」の原型です。

それで最初の話にもどるんですが、
旧車独特のボディの質感に寄せるのに有効なんじゃないかと考えました。

洗浄力とボディへの優しさの両立です。

泡の大きさを変えて試してみたんです。
そうしたら「あれ? なんか効いてるぞ」。
そこで「もっといい状態にならないかな」と。
不要な油は落としたい、でも大事な質感は残したいって、
そんな感じです。

そんな時に、「サカモトエンジニアリング」の
坂本社長がいらしてくださいました。
そのときに、このカーシャンプーを紹介したら、
こうおっしゃったんですよ、
「これ、いいねー! ほしい!」って。
その反応がぼくはとてもうれしくて、
そんなふうに言ってくださるのかと驚いて、
本腰入れて開発をはじめたんです。

このカーシャンプーは、コンパウンド(研磨剤)を入れていません。
大体はコンパウンドが入っているんです。
でもこの「カーシャンプー」はコンパウンドフリー、
長期間洗車をしていなかった車に、水垢がこびりついてなかなか取れない、
という時にはコンパウンドは非常に効果的ですが、
旧車に使用するとかえって傷が目立つようになってしまったり、
ボディに塗ってあるワックスやコーティングが剥がれてしまうんです。

それから陰イオン界面活性剤を採用しました。
水に油を混ぜようとしても、分離してしまいます。
しかし、ここに陰イオンの界面活性剤を加えると、
界面活性剤の親油基が油の粒子を取り囲み、親水基は外側に向くため、
水と油が均一に混ざります。
この作用により、汚れを水の中に混ざりやすくして落とすことができるようになりました。
このおかげで洗浄力が高く、泡立ちが良いです。

非イオン系界面活性剤も採用しています。
やはり自動車につかうシャンプーなので、水の硬度や電解質の影響を受けにくいもの、
そしてもっとも大切な発泡性や油分を取り込む乳化性に優れている必要があります。
肌やボディに対する刺激性が少ないことも重要視しました。
たまに洗浄能力が強いシャンプーを使うと手がガシガシになってしまいますね。
だから優しさも諦められなかった。

そうして出来上がった森井さんのカーシャンプーを
サカモトエンジニアリングに分けてもらいました。
はじめは、納車前のサービスで使用するだけの予定でしたが、
ペルマガードコーティングやガラスコーティングをしてくださった
お客様から「どのシャンプーを使ったらいいのか」とお問い合わせをいただき、
「コーティングキャンペーン」で販売をさせてもらい、
とても好評をいただいたことで、
ぼくらもずいぶん自信がつきました。

ボトルの素材、デザイン、サイズ、
まだまだいろいろ考えていきたいことはありますし、
いまはまだ、ぼくらが手作業でボトルに詰めているようなつくりかたですから、
できる数に限りがありますが、こうしてご紹介ができること、
ぼくらもほんとうにうれしく思っています。

 

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