Alternator  オルタネーター 2

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オルタネーターの寿命と電気システムの関係性について

オルタネーターの劣化原因

オルタネーターが壊れていくといえば「出力が下がってくる」という壊れ方が一般的。
発電の出力がだんだんだんだん落ちていきます。
内部にコイルを使っているので、それはそれで仕方がありません。

モーターと一緒で劣化していきます。

やはり劣化原因は、コイル抵抗やダイオードなどを使っているので熱害が1つあります。
熱害に関しては相当なもので、ちょうど熱が出るところについているのも仕方が無いのかも
しれません。

しかし、ユーザーのクルマの使い方によっては、熱なのか何なのかは様々といったところです。
というのも、「毎日、1時間乗っているクルマは、毎日バッテリーに充電されているので、
オルタネーターは、そんなにたくさん発電しなくても良い。」つまり軽負荷で済む。
バッテリーから充電要求がないのが理由です。

ところが、「夜間に短時間しか乗らない、または昼に短距離しか乗らない、
ランニング時間、走行時間が短いクルマ」というのは、
バッテリー電圧がどんどんどんどん落ちていきます。

また、それをいっぱいにしようとするので、発電機も非常に負担をかけて、一気に充電しようと
するのです。
お急ぎ充電、クイックチャージみたいに作動するので、負荷も大きいし、ストレスもかかるし負担
もかかります。

 

オルタネーターへの過剰な負荷

バッテリーの寿命も長くは無い。
それとともにオルタネーターも目一杯充電するので良いことが1つも無い。

オルタネーターは、ベルトで回されているのだけれども、
発電機の能力をテストするときに、
1つのテストとして「プーリーを手で回す」というテスト内容がある。

無負荷の時は、手で軽く回る。
シャフトにベアリングがついているだけなのが軽く回る理由。

ところがそこに負荷をかけて100%の負荷を見ようとすると、
手の力だけではプーリーは回らなくなる。そのぐらいものすごい負荷をかけている。
手でも回らないものをベルトで一気に回そうとするので、やはりベルトの摩耗も早いし
ベルト負担がかかるので、ベルトを調整しているテンショナだとかプーリー関係にも、
ものすごい負担がかかる。

イメージとして「あまり乗っていないので大丈夫!」と言うような印象だけれど、
乗っていないクルマほど、高負荷で使っているということになります。
過酷だよね。
車に優しく環境にも良いみたいな雰囲気だけれど、車にしてみればえらい過酷な状況で
使われている。

短距離走行が寿命を縮める理由

週末だけでも乗っていただければ、まだ良いですが、クルマ目線ですと30分走行は必須です。
1ヶ月に1度しか乗らないとか、月に2回近所に買い物に行くというのは、クルマ的にはとても
辛い状況で、距離は伸びなくても、それに付随するものにものすごい負担をかけているのです。

各パーツも普通に使えば3年持つところが、1年しか持たないということもあり得ます。
「片道30分を走行する」というのは「結構走る」ことになると思います。
下道を走っていても高速を走っていてもかなりの距離を進むと思います。

 

現代車の落とし穴:コンピュータが隠すバッテリートラブル

1つ落とし穴があって先にもお伝えしましたが、昔はバッテリーのところで充電量というものを
見ていました。
ところが今の車には「コンピューターが間に付いている」のでオルタネーターから直でバッテリー
に行ってないのです。

一度コンピューターを介してコンピュータが計算した分の電気だけをバッテリーに送っているので
オルタネーターが故障だという場合もあるし、間に入っているコンピューターが故障の場合も
よくあります。

点検するのであれば、バッテリーはバッテリー、コンピュータはコンピューター、
オルタネーターはオルタネーターというように、1つ1つを個々に点検してあげる
必要があります。

コンピュータ化が加速させる車の故障

オルタネーターもダメ、コンピューターもダメ、
80年代90年代付近のコンピューターはそんなに昔は壊れなかったんですよ。
それでも、1台あたり2つか3つのコンピュータを使っていたけれども。

コンピュータ自身にそんなに機能を持たせていなかったので、故障の発生率も低かった。

ところが現代の車両では1つのコンピューターに、ものすごくいろいろなものを入れているので
「消耗品」として考えて頂くほうがよいかもしれません。
「走行距離が100,000キロを超えてきた車両は、そろそろ壊れてくるかもしれない」
という考えていたほうがいいかもしれないですね。

ですから、先ほどのように「オルタネーターもダメ、コンピューターもダメ」
それに伴って、その年式になってくるとバッテリーもダメになってきます、
昔では考えられなかった故障に発展してきています。
それはもう故障と言うより、すべて電気で管理をしているので仕方がない消耗品。

また、コンピューターも1つ故障してしまえば、
それがらみのコンピューターも不具合を起こしていく。

理想的な走行距離とメンテナンス

走る距離が短い車ほど高付加で走っている。
ですので、なるべく走ってあげてください。片道30分、週1回は走りましょう。

アドバイスとしては、
車検で10,000キロ未満、または購入時に、1回目の車検が10,000キロ未満。
そのような車は電気関係の摩耗が激しいと捉えてください。

私たちと一緒に、メルセデスライフを楽しみましょう。

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