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メルセデス・ベンツ W124の直6エンジン徹底比較!SOHC(103)vs DOHC(104)似て非なる2つの名機
今回は、多くのオーナー様やファンの方が「一体何が違うんだろう?」と気になっている、名車W124(TE等)に搭載された2つの直列6気筒エンジンにフォーカスします。
「SOHC(シングルカム)」と「DOHC(ツインカム)」、メカニズムや乗り味の違いについて、当店のメカニック・臼田にインタビューしてみました。
単なる「カムの数の違い」だけではない!根本から異なる制御システム
W124の前期・中期・後期を分けるポイントでもある「103エンジン」と「104エンジン」。1990年〜1991年頃を境に切り替わったこの2つのエンジンは、実はシリンダーヘッドの構造以上に、「燃料システム」と「点火(イグニッション)システム」が根本から異なります。
| 特徴 | M103エンジン(前期・中期) | M104エンジン(後期) |
| メカニズム | SOHC(シングルカム) | DOHC(ツインカム) |
| 燃料制御 |
CIS-E(KEジェトロニック)
機械式をベースに電子補正を行うシステム |
HFM
完全にコンピューターで制御されるシステム |
| 点火方式 | ディストリビューター(デスビ)を使用し、機械的に火花を配電 | デスビを廃止し、コンピューター制御で最適なタイミングで点火(2気筒につき1個のコイル) |
それぞれのエンジンの「良さ」と「キャラクター」
一見すると、新しく出たDOHC(104エンジン)の方がすべてにおいて優れているように思えますが、実はそれぞれに独自の魅力と個性があります。
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103エンジン(SOHC / CIS-E)の魅力
馬力などのスペックこそ104に譲りますが、非常にスムーズに気持ちよく回る、直6ならではの伸びやかな走りが楽しめます。また、CIS-Eシステムは現代の電子制御と違って「メカニックの手による味付け(微調整)」ができる余白が残されており、職人の技が活きる人間らしい泥臭い走りが魅力です。
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104エンジン(DOHC / HFM)の魅力
高回転重視のDOHCですが、低回転時のトルク不足を補うために、インテークマニホールド内の空気の流れ(勢い)を切り替える可変フラップバルブが採用されています。これにより、低速から高速まで段違いの力強い加速を見せてくれます。現代の車に近い、非常に完成度の高い高性能な走りが特徴です。
維持・修理の視点から見る違い
いざ「直す」という立場から見ると、コンピューターや電子式アクチュエーターが多用されている104エンジン(DOHC)の方が、ごまかしが利かない分、維持や修理のコストが膨らみがちという側面もあります。
同じW124のボディでありながら、エンジンが異なるだけでこれほどまでに個性が異なり、今なお賛否両論、オーナー様の好みが分かれるのは非常に興味深いポイントです。
高回転までブンブン回して現代的なパフォーマンスを楽しみたい方は104エンジン、直6本来のスムーズな伸びとクラシックなメカニズムの味わい深さを楽しみたい方は103エンジン。あなたはどちらがお好みでしょうか?
