
男のロマンを応援!メルセデス専門修理工場がお答えする「M103エンジンの燃費」
こんにちは!メルセデスベンツ専門修理工場「サカモトエンジニアリング」のユキミです。今回は、メルセデスオーナーの皆様から寄せられた疑問や質問に、私たちサカモトエンジニアリングのスタッフがお答えしていきます。
今回のテーマは「M103エンジンの燃費」です。
先日公開した「エンジンがブルブルして不安定なまま乗っていても平気ですか?」という動画に、以下のようなコメントをいただきました。
「いつも大変勉強になります、ありがとうございます。質問なのですが、M103の平均燃費はどのくらいなのですか?私のはカタログ値の半分くらいなので、もしお時間がありましたらぜひ伺いたいです。」
貴重なご質問、ありがとうございます。おそらくM103エンジンを搭載した「124モデル」にお乗りの方だとお察しします。
カタログ燃費と実際の燃費の違い
まずは、当時のカタログ燃費についてお話しさせてください。
1980年代のカタログに記載されている燃費は、テストコースを一定の速度で走行した際のデータが基になっています。信号や渋滞のない特殊な環境での数値なので、実際の街乗り燃費とはかけ離れていることが多いのです。
それに対し、現在の燃費測定方法は、信号や坂道がある一般道に近い状況でテストされるため、より現実に近い値が算出されます。
M103エンジンの本当の燃費は?
最新の車には燃費計が付いているので正確な数値が分かりますが、当時の車はご自身でガソリンを満タンにした時の走行距離から計算する方がほとんどではないでしょうか。
実際の燃費は、運転の仕方、エアコンの使用状況、荷物の量や同乗者の数など、様々な要因で大きく変わってきます。例えば、常に荷物をたくさん積んでいると車体が重くなるため、アクセルを余計に踏み込む必要があり、燃費が悪化してしまいます。
これらの点を踏まえると、124モデルのM103エンジンは、街乗りでリッター5~6km程度が一般的です。カタログ値がもし2桁だったとしても、実際の走行ではその半分くらいになることが多いので、ご質問者様の燃費はむしろ標準的と言えるかもしれません。
燃費改善の可能性は?
M103エンジンに搭載されている「CISE」というシステムは、燃料の濃さを細かく調整することができます。しかし、この調整には専門的な知識が必要です。エンジンのコンディションを優先してあえて燃料を濃く設定している場合もあり、その場合はエンジンの調子は良くなるものの、燃費は悪くなってしまいます。
もし燃費が気になる場合は、一度お車を拝見させていただければ、現在の状態を数値で確認し、最適な調整をご提案できるかもしれません。
**「燃費を良くしたい」「エンジンの調子を良くしたい」**など、お車へのご希望を伺いながら、お客様に最適なご提案をさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。
