タイヤが車の性能を左右する
目次
「タイヤ」こそが要:車の不調から見る重要性と選択のポイント
タイヤ直進性が悪い、乗り心地が悪くなったなど
これでまず一番考えられるのが、「タイヤ」です。
それから、ブレーキの効きが甘くなったというのも同様です。
転がり抵抗が無くなるから、ブレーキの効きにも関係してきます。
タイヤは摩擦でクルマが滑らないようにしています。
いくらブレーキのパットとローターが効かせよう、効かせようと
ガチっと抑えても、タイヤがグリップしてくれなければ
クルマは止まりません。
ブレーキの効きが甘いなと感じると
規格の範囲内のブレーキであれば、疑わしきは「タイヤ」です。
タイヤで制動力は変わるので。
それは、パターンやタイヤグレードによっても変わります。
HRとVRだけでも変わってきます。
やはりクルマが自在に曲がる
意のままにコントロール出来るというのは
やはりタイヤによって、大きく左右されるところです。
HRとVRではゴムのやわらかさや質が違うので
ものによっては減りも早いです。
ゴムを減らしてコントロールなり、制御なりをしているからです。
タイヤの特性と乗り心地
乗り心地の面でいえば
タイヤは風船ですので、ゴムが硬くなれば悪くなってしまします。
イメージしてほしいのですが
例えとして、バスケットボールの上に腰を掛けたら
お尻が痛くなるでしょう。
水風船の上だったら痛くならないです。
実際座れる座れないは、別としてですが。
その代わり、バスケットボールは通常であれば
思い切りひっぱたいても投げつけても、破裂することはありません。
ところが、水風船だとそうはいきません。
それと一緒で、柔らかいゴムで極限まで薄くして軽くしている
今のタイヤは縁石に乗ったり
ちょっとしたクギを踏んでも、バーストしやすいのです。
柔らかくして乗り心地を手に入れているのです。
バネ下荷重です。
ですので、太いタイヤを履くほど乗り心地は、悪くなってしまいます。
バネ下荷重が増えるからです。下から突き上げがきたりもします。
それに合わせてサスペンションを組み上げてあげればいいのです。
タイヤの寿命と安全性
タイヤの寿命と溝の誤解
タイヤの寿命は3年です。
それはタイヤが減ってる減ってない関係なく3年ということです。
タイヤの山というのは水はけだけの問題であって
滑る滑らないというのはタイヤのコンパウンドの問題だからです。
山があるほうがタイヤ自身の放熱が悪いです。
どうしてかというと、排水性を良くするということは
タイヤに熱を持たせなくてはいけないからです。
ウェットとドライ、スポーツタイヤの特性
水に濡れるとタイヤは冷えます。冷えるとゴムが硬くなるので滑りやすくなります。
ウェットの時はタイヤに溝があるので排水してくれますし、水には乗りません。
その反面、ドライの時は溝付きのタイヤほどグリップが悪いのです。
なぜかというと、タイヤ自身を堅く作らなくてはいけないからです。
堅く作らないと山がどんどん欠けていってしまいます。
ですので、スポーツタイヤは溝がうんと浅く出来ているのです。
溝を浅くしてゴム質を上げてなるべくタイヤに熱を持たせ
タイヤを溶かしながら走っていく、そんな感じです。
一時のレーシングカーなどはそうでした。山がなくても滑りませんでした。
経年劣化と注意すべきサイン
3年も経つとゴムが堅くなってグリップ力は、ほとんどなくなってしまいます。
山があるとかないとかは二の次です。あれは日本の法律で溝を決めているだけなのですから。
極端に言えば、タイヤがその性能をきちんと保っていれば
山があってもなくっても、関係はありません。
オゾンクラックが出ていたらそのタイヤはもうダメです!
タイヤの役目を全く果たしていません。
それと、「最近やけにタイヤの空気が減るな」というタイヤもダメです!
タイヤというのは気泡になっていて
内側の空気と外側の空気が入れ変わっているのです。
息をしていると表現すればいいのでしょうか。
その気泡がだんだん穴が大きくなることで、内側の空気が抜けてペシャンコになります。
タイヤはゴムなので、空気が抜けるわけがありません
それが日々の点検で減っているようであれば要注意です。
タイヤの選択とメンテナンス
適正なタイヤサイズ
自動車メーカーは車の車両重量に対して
どのサイズなのかを決めてベストマッチさせています
(日本車の安い車は、別の考え方と思いますが)
それはベンツも同じです。排気量やパワーによってもタイヤのサイズが変わります。
それを異常に太くしてしまったりしている方も見かけます。
それがまだ1日だけでしたら我慢も出来ます。
サイズ変更のリスク
例えば195を205にするとか、205を215にするとかです。
それを2つとか3つぐらい飛び越してしまうと
車の安定性は全くなくなってしまいます。
タイヤに掛かる加重が変わってしまいますので。
タイヤ加重はタイヤ1平方センチメートル辺りに
何キロ掛かるかと設定しています。
タイヤを太くするとどうなるかというと、タイヤに加重が掛からないので
極端にいうと、タイヤが浮いてしまいます。
接地圧がなくなるということです。
タイヤを太くしていて滑ってしまうということも、よくあることです。
また、コーナリングでついてこれなかったりもします。
タイヤの選択と点検
乗り心地を選ぶなら、日本のタイヤです。
安心感や、安定性を選ぶならヨーロッパのタイヤです。
着けてみれば、その差は歴然と分かります。
街乗りに使用するのでしたら日本のタイヤです。
ただ、ベンツで200キロを越えて走る人にはちょっと不安です。
ブレーキを掛けた時の制動力、200キロを超えて走ったときに
ブレーキを掛ければ前輪に全ての加重が掛かり
もし危険回避をしなくてはならなくなった時は
ハンドルも切ってその方向に曲がってもらわないいけないということもあります。
そうすると日本のタイヤはとっさの時に腰砕けするので、ヨーロッパのタイヤを薦めます。
車検の時は法定費用が掛かるので、その時は交換しないで
その後1年点検の時に交換するほうが負担も少なくていいです。
いまのタイヤはどうでしょうか?いざという時に守ってくれますか?
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