【保存版】旧車で夏の帰省・行楽へ行く前に!トラブルを防ぐ5つのチェックポイント

ベンツの正しい夏の過ごし方のサムネ画像です

旧車でのお出かけ・帰省前に必ずチェックしたい!トラブルを防ぐためのポイント

「男のロマンを応援し、人生に彩りを!」 メルセデス・ベンツ専門修理工場、サカモトエンジニアリングのゆきみです。

旧車の整備が立て込み、メカニックの手が離せず久しぶりの更新となってしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回は、帰省や夏の行楽で久しぶりに愛車を動かそうと考えている方に向けて、長期間眠らせていた車を動かす際の注意点をいくつかご紹介します。

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燃料の状態と「水分」の蓄積

テレワークなどで車に乗る機会が減り、スーパーへの買い物や近所への送り迎えといった「チョイ乗り」ばかりになっていませんか?

長期間放置された燃料タンク内には、大気中の水分が結露して混じり合っていることがあります。通常、週に1度1時間程度の走行をして油温・水温をしっかり上げれば、これらの水分は蒸発して健全な状態に戻ります。しかし、寝かせたままの状態でいきなり長距離を走らせるのはリスクがあることを、まずは念頭に置いておいてください。

走り出す前の「運行前点検」

教習所で習った「運行前点検」を今一度思い出してみましょう。

  • エンジンルームの確認: オイルの量は適正か、各部のキャップは閉まっているか。

  • 足回りと灯火類: タイヤの空気圧は十分か、ブレーキに違和感はないか、ウインカーやヘッドライトは点灯するか。

  • 湿気の影響: 最近の激しい雨の後などは、デスキャップ周辺に湿気が溜まり「失火」しやすくなっている場合もあります。

「つい最近まで何ともなかったから大丈夫」と思わず、出発前の一連の所作として点検を習慣にしましょう。

夏の天敵「パーコレーション」と燃料の補充

燃料は少なめの状態で走るよりも、なるべく「満タン」で出発することをお勧めします。 気温が高い日の渋滞などでは、燃料が熱せられて沸騰し、泡立ってしまう**「パーコレーション」**という現象が起きることがあります。これによりエンジンが停止してしまうことも珍しくありません。

ガソリンスタンドで冷たく新鮮な燃料を継ぎ足すことは、燃料系の温度を下げる効果もあります。出発前に「新鮮な燃料」を車に注いであげてください。

「車との対話」をしながらの慣らし運転

高速道路に乗った瞬間にアクセル全開!というのは、久々に動かす旧車にとっては非常に過酷です。人間で言えば、入院明けにいきなり全力疾走させられるようなものです。

まずは1時間ほど、2000回転前後を目安にゆったりと走行してください。油温が安定し、車が「スタンバイOK」の状態になってからアクセルを開けていく。そんな車との対話を楽しみながらのドライブを心がけましょう。

もしオーバーヒートしそうになったら

夏の渋滞で最も怖いのがオーバーヒートです。通常、水温計が85度から110度程度であれば許容範囲ですが、レッドゾーンに近づいたら要注意です。

  • サービスエリアでの処置: 休憩のためにSAに入った際、すぐにエンジンを切らないようにしてください。急に止めると冷却ファンや循環が止まり、水温がさらに上昇してしまいます。

  • クールダウン: ボンネットを開け、アイドリング状態で水温が落ち着くのを待ってからエンジンを切るのが、旧車乗りの嗜みです。

  • 緊急時: 万が一、走行継続が困難なほど水温が上がったり、白い湯気が上がったりした場合は、無理をせず安全な路肩に停車し、人命を優先した上で救援を呼んでください。

万が一のトラブルに備えて

どれほど気を付けていても、予期せぬトラブルは起こり得ます。そんな時は焦らず以下の手順を確認してください。

  1. 安全確保: 車と身の安全を最優先に確保します。

  2. 保険会社の確認: 事故でなくても、故障時のレッカー移動やレンタカー費用が保険でカバーされることがほとんどです。まずは保険会社へ連絡し、指示を仰ぎましょう。

  3. 工場への連絡: 当店(サカモトエンジニアリング)への搬送を希望される場合は、一報いただければスムーズです。夜間や定休日で連絡がつかない場合でも、レッカー業者が一時的に預かってくれるケースもあります。

最後に

楽しい夏を過ごすために、「運行前点検」「燃料チェック」「優しい慣らし運転」「渋滞回避」を意識してみてください。

現在、入庫のご予約が大変混み合っておりご不便をおかけしております。最新の状況はホームページで随時更新しておりますので、点検のご相談などは余裕を持ってご連絡いただければ幸いです。

皆様の旧車ライフが、安全で彩り豊かなものになりますように! ありがとうございました。