水温高い

メルセデスの水温上昇トラブルシューティングと予防

メルセデスの水温上昇トラブルシューティングと予防

 

水温上昇の兆候と対策

水温上昇の兆候と初期対応

根本的にはラジエターの目詰まりが原因や
サーモスタットの具合が悪くなるなど色々な原因があります。

まず、クーラントは入れ替えなくてはいけません。これは絶対条件です。
ウォーターポンプを含めクーリングシステムを全て交換しても
何かの原因があれば水温は上昇することを忘れないでほしいです。

まずはその原因を追求して取り除く必要があります。

正常な水温の目安と異常時の認識

通常目安として
真夏の渋滞でも100℃ちょっとを越えないように今の車はできている
(80年代以降の車)ので、それが110℃を越えるというのは
そもそもどこかで冷却する能力が
何らかの原因で落ちてしまっていることになります。

通常であれば110℃を越えるなんというのはありえません。
ということは、長年使っていると
コレステロールというか水垢が溜まっているという感じです。

要するに水の水路を遮断してしまっているか
もしくはサーモスタットの開きがあまいということです。

オーバーヒートの種類と原因特定

でも通常ですとサーモスタットは
開くか開かないかオンかオフしかない訳ですので
開かずに閉じてしまっているのであれば
それこそ水温は120℃近くまで上昇してしまいます。

ゆえにオーバーヒートです!

オーバーヒートにも要素が2種類あります。
渋滞していて水温が上がるのですが、走行し出すと水温が下がるタイプ。
もしくは渋滞しているときの水温は100℃くらいですが
走行し出すと100℃を越えるほど水温が上がるタイプ。

この2つの要素で見る所が全く異なってきます。

メルセデスの冷却システム管理

クーラントとサーモスタットの適切な管理

そして、クーラントは余裕があれば半年に1度は入れ替えしたいです。
MAX最長使用したとしても1年が限度です。

サーモスタットも年式、車種によって設定温度が異なります。
ただ単に交換すれば良いというわけでもなく
クーラントの全量入れ替えとエンジン内部の清掃が必要になってきます。
また、異例の事項等もあるので全てがそれに当てはまるわけではないのですが
基本は以上のこととなります。

通常の水温は110℃を越えるということはまずあり得ません。
夏ならば100℃までは上昇します。
100℃の線を越えるようになってくると要注意です。

電動ファンの制御とバッテリーへの影響

たとえば110℃の設定で電動ファンが回りだすとして
ずーと回っているとしましょう。
あとエアコンを入れて、高圧が上がれば上がった瞬間から
ずーとエアコンを切るまで回っています。

水温が90℃でファンが回るように設定を変更し
ファンの回る時間を早くして
回転時間は長いけれども、バッテリーは上がらないものなのです。
10℃早くファンが回るようにしたところでバッテリーなんて上がりません。
その分だけエンジンを回して充電しているのですから。

それでバッテリーが上がってしまう様であれば
バッテリーが機能をしていないか
ダイナモの充電量が足らないかなどの別の話になってしまいます。

それよりも90℃なら90℃
100℃なら100℃で必ず回るようにしてやらなくてはならないと思います。
もちろん他の機能は正常だということが前提になりますが。

メルセスの水温管理における注意点と水垢の影響

水温計が100℃を越えるということは、メルセデスには大変危険な状態です。
内部を加圧しているので、表示が100℃であっても、大気圧にしたら120℃
130℃以上の温度になっているということなのですから。

それに圧力をかけて無理やり100℃に下げているということは
ラジエターなどにかかる圧力っていうのは非常に高いということ。

ということは、圧力をかけているラジエターやホースが漏れやすくなったり
水漏れが始まったりするという現象が起こってくるということなのです。
温度が上がれば上がるほど内部圧力は高くなるということ。

また、ウォーターポンプを外したら中に水垢が
すごいという状態をご存知でしょうか?
それを取り除くだけでもかなり状態は良くなってきます。
ですが、その水垢を取っても取りきれないほど状態が良くない場合もあります。

この状態の場合は全部(ラジエターやエンジン内部など)が
水垢だらけと思ってもらって間違いありません。

そうなっていたらエンジンをばらして内部を全て洗わないといけません。

このような原因は何かというと、前オーナーの水の管理が悪いということです!
または、中古車で置いてあった期間が長い!などが挙げられます。

現代の車両特性とメルセスの冷却システム維持

電位差とクーラントへの影響  アーシングについて

現在では車内等の電装品が多く取り付けられているので
エンジン自身や車自身の電位差が大きくなっています。

電位差が大きくなるということはどういうことかというと
電気がさまざまな所へ流れていってしまうために
電位差が発生し、クーラントが変化してドロドロになってしまうということです。

この頃はアーシングが流行っているますが、水温だけの話をすれば
全ての原因を取り去った上で実施するといいのかもしれません。
まずは水の管理を徹底する!これが必要です。

メルセデスのメンテナンスと日本の気候への適応

一泊二日の入院(入庫)でメルセデスに特殊溶剤を施すことにより
長年蓄積されたコレステロール(水垢等)を
ある程度取り除くことが可能です。
(水まわりが弱まっている車は要注意が必要)
かなりの効果が期待出来ます。

これから外気温が上がり、湿度も高くなってきます。
メルセデスはドイツの風土に合わせて作られた車です。
日本でお乗りになる皆様は
先ず、日本の風土に合わせて快適に走れる様に

以上のメンテナンスを施すことをお薦めいたします。