エンジンプレッシャーセンサーのお話

油圧計  エンジンの異変を知らせる警鐘

油圧計 エンジンの異変を知らせる警鐘

油圧計とセンサーの重要性

なぜその部品を交換するのでしょうか。
交換するのは、壊れたからであって、まずはなぜその部品が必要なのかということ。

交換しなくてはならないほど、なぜ必要なのでしょうか。
どうでもいいものであれば、交換しなくてもいいのですが
まずは、その部品の必要性が重要です。

ベンツの油圧計というのは
ダイレクトに油圧ラインからセンサーに感知させているので
センサー内部には常にエンジンオイルが入っている状態です。

エンジンオイルがセンサー内部に入っていて、オイルの圧力を電気信号に変化させ
センサーで検知しているといった具合です。

エンジンオイルの中には
エンジンオイルフィルターでは除去できない
汚れが沢山浮遊していて、その汚れがこの部品の敵です。

油圧低下とセンサー故障のリスク

エンジンオイルは、「油温」と「油圧」があります。
メルセデスベンツはフェデラルなので
その国々で指定されているエンジンオイルがあるのですが
そのオイルが入手できない地方や国もあります。

そうした時に、メルセデス指定以外のオイルを使った為に
エンジンオイルの温度が異常に上昇してしまう
そしてエンジンオイルの油圧も異常に下がってしまう事があります。

最低油圧は約0.5bar以上なければ
異常磨耗を起こしたり、色々な不具合が起きて
ベンツのエンジンはダメになってしまいます。

高速道路を走りました。「油温が上がります」「油圧計が下がります」
それを一つの判断として、運転している人が自分で確認
判断できるように油圧計というのが付いているのです。

油圧計減少とセンサー交換の必要性

なぜ、最近の車にはそれがなくなったのでしょうか。

最近のベンツは指定されている工場でしか
オイル交換ができないようになってきています。

たとえば、レベルゲージが付いていません。
エンジンオイルを交換するたびに
車自身が記憶しているメンテナンス期間に
専用機材を使って、リセットをかけます。

専用機材の無いガソリンスタンドや
カーショップでは残念ながら上記作業の対応できません。

なので、ディーラーや機材のある工場などで
必然的にオイル交換をすることになるので
オイルも純正のオイルやそれと同等品を使用するので
油圧も落ちないし、油温も上がりません。

きちんと管理されているのもあって、油圧計がなくなっていったのです。

さて、油圧を判断しているセンサーが壊れてしまうと
故障例で言えば
「油圧計の針が3キロ以上振ってしまう」または
「そこから下がってこない」、「0のまま、上がってこない」などがあります。

ドライバーは車両の状況変化を判断するものがなくなってしまいます。

極端に言えば「急激にエンジンオイルがなくなった」といったトラブルでも
センサーが壊れている為に、気が付かず走り続けてしまい
エンジン、クルマをダメにしてしまいます。

このようなトラブルにならないためにも
付いている、各ゲージや計器類というのは
きちんと作動させておかなくてはならないと思います。