イグニッションコイル

エンジン性能を維持するための総合的なメンテナンス b 00 21 15 500x500 1

イグニッション関係の交換の重要性

以前、イグニッション関係はセットで交換することをオススメしました。
きっと一通り交換したことでしょう。

メルセデスベンツにお乗りのみなさんは
イグニッションハイテンションコードセットや
エアクリーナーを交換することはもう当たり前のことと思います。
なぜならば、エンジンルーム内等の熱が原因でコード類が劣化してしまうからです。

電気系統交換後の不調と混合比の点検

さて、電気回りをひととおり交換したのにイマイチとお思いのあなた。
「良い混合比、良い圧縮比、良い点火」これをご存知でしょうか?

ラムダを点検したことがありますか?混合比のことです。
点火は良しでも、混合比がだめであれば、これもまた1つの不調要因として考えられるのです。
燃料の濃さと空気の量とのバランスを調節すると丁度いいところで混合され調子を取り戻すのです。
しかし、3つ揃わなければ「ベスト」とはいえません。

圧縮圧と空燃比の重要性

圧縮圧も気になってきます。

圧縮圧とは、ガソリンと空気とを混合したガスをシリンダー内部でピストンが圧縮する圧力です。
比率というと難しいですね。

「空燃比」というのがあります。混合ガスのことです。理想は【空気15:ガソリン1】なのですが
なかなかその理想になることは難しく、それに近づけば近づくほどガソリン濃度が希薄すぎて
シリンダー内部でうまく燃焼が起きないのが現状です。

理想に近づくために火が飛んだと同時に圧縮されたガスにどれだけの早さで完全燃焼されられるか。
これにかかってくるのです。
そうして現在ではダブルスパークプラグなどでまんべんなくガスをロスなく
燃焼させることでガソリンが希薄であっても可能なのです。

経年劣化したメルセデスベンツの現状と必要な調整

しかし、みなさんがお乗りのメルセデスベンツは何年式でしょうか。
そして、走行距離はどのくらいでしょうか。
昭和ド真ん中から平成にかけての頃がほとんどでしょうし
走行距離もそろそろ10万キロから20万キロまでと、非常にがんばって走ってくれています。

エンジン内部のスラッジやカーボンは、それ相応にシリンダー内部付着し
ギリギリの状態で保たれていることでしょう。
新車当時はもちろんベストで最高のパフォーマンスを感じさせてくれたメルセデスベンツ。
年輪を重ねるごとに、相応の調整も必要になってきていることと思います。

残りの2点の点検と不調時の注意点

ハイテンションコードセット類を交換したけれども調子が悪いのであれば
この残り2点を今一度点検してみてはいかがでしょうか。
きちっとテスターをあてて点検することで、エンジンの現状を知ることが出来ます。
(フェンダーにお腹をつけて「こんなもんだろ」では調整することは出来ません)

エンジンが冷えている時や、温まっている時かかりが悪い
加速するとブスブスしてしまう等の時は要注意です。