W124 320E 走行中のエンスト原因と対策|サカモトエンジニアリングの一問一答

【一問一答】アクセルON,OFFでエンストのサムネ画像です

【W124】走行中のエンジン停止・エンスト症状への対策と整備の考え方

サカモトエンジニアリングのYouTubeチャンネル「一問一答」コーナーに寄せられた、メルセデス・ベンツ W124(320E)のオーナー様からのご相談内容と、それに対する弊社のアドバイスをまとめました。

動画はコチラからご覧いただけます

ご相談内容:走行中や発進時にエンジンが止まってしまう

車両情報:1993年式 W124 320E(走行距離:約23万km)

最近、走行中にエンジンが止まる症状が発生しているとのことです。具体的な状況は以下の通りです。

  • 信号待ちでの停車時。

  • 信号が変わって発進する際など、アクセルがオフの時や、負荷がかかった瞬間。

  • 再始動は可能で、アイドリングは750回転付近で安定しており、ハンチングも見られない。

オーナー様はこれまで、ECU、各種リレー、プラグ、コイル、ハーネス、エアマスセンサー、スロットルアクチュエーター、水回りなど、主要な部品をここ1〜5年の間に交換されています。愛着のある一台にあと10年は乗り続けたいという切実なご相談です。

サカモトエンジニアリングからの回答

主要な電装系・燃料系の部品がすでに交換されているとのことですので、まずは個別の部品交換を疑う前に、車両の現状を「平たく」捉え直すことが重要です。

1. 基本の「エンジン3要素」に立ち返る

いかにコンピューター制御が進んだメルセデスであっても、レシプロエンジンの基本は以下の3要素に集約されます。

  • 良い圧縮

  • 良い燃料

  • 良い火花

走行中にエンジンが止まるということは、この3つのうちのどれかが一瞬途切れている可能性があります。まずはテスターを用いて故障コードを確認し、燃料系なのか、あるいは点火(火花)系なのかを切り分けることからスタートします。

2. 点火系の再確認

「アクセルを踏んだ瞬間にエンジンが切れる」という症状は、負荷がかかった際に火花が弱まり、失火してしまうケースで多く見られます。すでにコイルなどは交換済みとのことですが、各部の数値を測定し、データとして異常がないかを改めて確認する必要があります。

3. 制御系の調整不足

23万キロという走行距離を考慮すると、物理的な調整箇所も気になります。

  • スロットルスイッチや減速シャトルバルブの調整状態

  • アクセルワイヤーの張り具合(稀に詰めすぎてしまっているケースがあります)

まとめ

多くの主要部品を交換されているからこそ、これまでの整備履歴という「ストーリー」を追いながら、現在の各部データを詳細に取ることが原因特定への近道です。

同じような症状でお悩みの方や、長く乗り続けたいとお考えの方は、ぜひ一度専門のテスターがある工場で、数値に基づいた診断を受けることをお勧めいたします。

社外製ブレーキパッドについて

今回の動画では、視聴者様から「Meyle(マイレ)製のブレーキパッドに交換し、ダストの少なさと効き味に満足している」というご報告もいただきました。

ブレーキパッドの選択については、個人の好みが大きく分かれる部分です。純正以上の性能やタッチを求める方もいれば、ダストの少なさを重視する方もいらっしゃいます。ご自身が「気に入ったフィーリング」に出会えることが最も大切ですので、ご自身のスタイルに合ったパーツ選びを楽しんでいただければ幸いです。