メルセデス専門メカニックが解説:Kジェトロ車のアイドリング不良、まずチェックすべきポイントとは?

【一問一答】セルは回るのにエンストするよのサムネ画像です

【一問一答】Gクラス(W460)M102エンジンのエンスト症状について

メルセデスベンツ専門修理工場、サカモトエンジニアリングです。 今回の「一問一答」では、YouTubeに寄せられた視聴者様からの切実なエンジントラブルのご相談にお答えします。

動画はコチラからご覧いただけます

ご相談内容:460(M102エンジン)のアイドリング不良

「セルを回すと初爆はあるものの、アイドリングが2〜3秒で止まってしまいます。20分ほど放置してから始動すると15秒ほど持ちますが、やはりエンストします。燃料ポンプは交換済みで、フィルターやアキュムレーターは未交換ですが、燃料は高圧で出ているようです。アドバイスをいただけますか?」

坂本社長による診断とアドバイス

文面を拝見する限り、いくつかの可能性が考えられますが、まずは症状をより詳しく見極める必要があります。

アクセル操作による反応の確認

まず確認していただきたいのは、**「アクセルを軽く踏みながら始動したときに、アイドリングを維持できるかどうか」**です。 もしアクセルを踏んで2,000回転付近を保持できるのであれば、原因の切り分けが進みます。

  • ファーストアイドルの作動不良: 本来、始動直後は「重複回転」として1,000回転程度まで上がるはずですが、これが機能していない可能性があります。

  • 混合気の濃度異常: 20分放置すると少し長くアイドリングを続けるという点から推測すると、始動時に燃料が「濃すぎる」状態にあるのではないかと考えられます。

Kジェトロニックの基本調整

放置後の挙動については、ウォームアップレギュレーターに通電することで燃料が若干薄くなり、一時的に条件が整ってアイドリングが続いているのかもしれません。

もし、アクセルを踏んでエンジンを暖め(水温80度程度まで)、その状態でアイドリングが安定するようであれば、まずはそのタイミングで**「基本調整(ガスの濃さの調整)」**を行うべきです。経年変化や何らかの理由で、この基本値が大きくズレている可能性が高いでしょう。

まとめ

一口に「これが原因です」と断定するのは難しい症状ですが、まずは**「アクセルを踏みながらの始動でどう反応するか」**を安全な場所で試してみてください。

お車に何らかの根本的な問題を抱えているはずですので、もしお近くであれば、一度現車を拝見させていただければ、より正確な判断が可能です。