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これで乗りが変わる!オイル温度(油温)の重要性と愛車を労わる運転術
今回は、お久しぶりの人気コーナー「社長の部屋」から、愛車を長く大切に乗るために絶対に知っておきたい「オイル温度(油温)」をテーマにしたお話をお届けします。
「水温計が上がっているから、もうエンジンは温まった」と思っていませんか? 実はそこには、愛車の寿命を縮めてしまうかもしれない盲点が隠されています。修理屋ならではの視点で、車を労わる「ジェントルな乗り方」について解説します。
水温が上がっても「油温」はまだ上がっていない?
最近は、近場への買い物や駅への送迎など、片道10分〜15分程度の「ちょい乗り」をされる方が増えています。
気温が高い時期は水温の上昇が早いため、メーター上の水温が80度付近になると「もうウォーミングアップはバッチリだ」と安心しがちです。しかし、水温が上がった直後、エンジンオイルの温度(油温)はまだはるか下の低い状態にあります。
エンジンは、金属の構成部品が適正な温度まで温まり、熱膨張によって「適正な隙間(クリアランス)」ができて初めて、本来の正常な作動ができるように設計されています。つまり、油温が上がっていない状態は、まだウォーミングアップの最中なのです。
「ちょい乗り」の繰り返しが車に与える負担
油温が上がり、エンジンが円滑に動き出す直前でキーをオフにしてしまう。こうした「ちょい乗り」を繰り返すと、車には以下のような大きな負担が掛かってしまいます。
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摩耗の進行: 適正な隙間(オイルクリアランス)にならないまま走行するため、オイルの油膜が十分に形成されず、金属同士の摩耗が早まってしまいます。
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現代の車ほどシビア: 80〜90年代のエンジンは作りに良い意味で「アバウトな懐の深さ」がありましたが、現代の車は排ガス規制や燃費向上のために極めてシビア(ガチガチ)に作られています。そのため、間違った使い方をすると寿命を一気に縮めてしまう原因になります。
高速道路を走った後の落とし穴
また、これからの季節に注意したいのが「高速道路を走った直後のエンジン停止」です。
高速走行中、水温はラジエーターによって効率よく冷やされるため安定していますが、エンジンを全力で回しているため油温は非常に高くなっています。この状態でサービスエリア等に入り、すぐにエンジンを止めてしまうと、冷却水の循環が止まり、行き場のなくなった熱によって金属部の温度が一気に跳ね上がってしまいます。
これが、オイルの劣化やガスケット、シール類を痛める原因になります。高速走行後は、最低でも5分程度はアイドリングで回し、全体を落ち着かせてからエンジンを止めるような気遣いが大切です。
車への「思いやり」と「気持ちの余裕」が愛車を伸ばす
車を痛めつけたくて乗っている方はいません。みんな大事にしたいと思っているからこそ、ほんの少しの意識付けや優しさが求められます。
例えば、エンジンを掛けるときも、すぐにセルを回すのではなく、イグニッションをONにしてETCのアナウンスや各機能のスタンバイ音が落ち着くまで一呼吸置いてみる。燃料や電気がしっかりと行き渡るのをイメージして「さぁ、掛けようか」と一発で始動させる。こうした心の余裕が、ウィンカーを出す、スイッチを押すといった1つひとつのジェントルな動作に繋がり、愛車を労わることに結びつきます。
高級な車であれ、思い入れのある車であれ、決して安い買い物ではありません。ぜひ今回の動画を参考に、愛車への「思いやり」を持ったカーライフを楽しんでいただければ幸いです。
