デフオイルの重要性
オイルクーラーの有無
エンジンオイル、ミッションオイル、パワステオイル
これらにはオイルクーラーという装置がついています。
オイルの温度が上がったら、自動的に冷やすのが目的です。
しかし、デフには強制的に冷却する装置がついていません。
本国では、直線で走ることが多い(ギアが1対1で回る)ため
極端にデフが発熱することがありません。
デフの発熱原因
日本では、旋回する(左右の内輪差、外輪差が生じる)ことが 多いので
ギアの摩擦が多くなり発熱する頻度が高くなります。
デフにはハイポイドオイルを使っていますが
やはり過酷な熱には耐えられないのが現状です。
エンジンオイルやミッションオイルは、 交換しないと
「パワーがでない」といったような、 体感してわかる症状があります。
デフオイルは初期段階では体感できるような症状を見せないのが特徴です。
(沈黙の臓器のようなもの) そして、体感できるような症状
(音やうなり)がでた時には 時すでに遅く、もう致命傷です。
デフオイルの役割と劣化
デフオイルをずっと交換していないと 「オイル洩れ」から始まり
次にはギヤやシャフトがボロボロになり、 最終的には、ピンが折れて動かなくなる。
日本でこの車を乗るということは、 過酷な条件で使用するということですから
エンジンオイル等の油脂類と同じように、デフオイルも交換しましょう。
交換の目安は1万キロから2万キロ。 1年に1度の交換が理想です。
ブレーキオイルの劣化がもたらす危険性
でもね、ブレーキの性能は上がってしまっているのだから
オイルの劣化も早いっていうのを解ってもらいたいです。
ブレーキの性能に合わせてスーパーDOT4を使ったりもできるからです。
ところが、以前ではブレーキパットの交換の時に
タンクの中だけブレーキオイルの交換を実施したりしていました。
交換時期の目安
メルセデスはドイツで作られた車ですから
メンテナンス基準はドイツの約3分の1と考えます。
部品もオイルも対応年数は3分の1。
たとえばトランスミッションは、ドイツでは30万キロ使用できると 言っていますが
実際日本ではどうでしょう。 約10万キロ程で、O/Hの時期になってしまいます。
そうするとどうでしょう。 たとえ、前回デフオイルを交換してから
1万キロから2万キロ走っていなくても
日本で使用するのですから、1年に1度は交換しなくてはならないのが
わかっていただけると思います。