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ホームコラム83ヒーター、ファン エアーコンディショナーVベルト、ベルトテンショナー、テンショナープーリー




<Vベルト、ベルトテンショナー、テンショナープーリー>





坂本:
今日の話は、ベルト。


深野:
Vベルト。





坂本:
Vベルト関係は、日本の道路でこれだけ減速加速を繰り返しているので、
それにかかる負荷がポイントになってくる。
プーリーとかテンショナーとか、
そういう補機類が過酷な状態で動かされているので、
その部品たちも消耗品として捉えている。
3万キロ程度走ったら、もう交換時期だろう。




深野:
ベルト関連は距離に連動して消耗していくものですか?




坂本:
距離というよりは、運転時間だね。





深野:
高速道路運転で早く回すなどは関係ありますか?




坂本:
高速は良いだろうなぁ。「同じ距離、時間を走る」でも一定の回転で回るからね。
街中で100キロメートル距離を走るのと、高速で100キロメートル距離を走るのとでは負荷が全然違う。
元々街乗りで走るように出来ている車じゃないし、昔からもそうだし未だにそうだからね。

ニューモデルだろうがそのへんは関係ない。あぁいう機構を使ってるものはすべてそう。
最近新しいモデルのほうが小さいプーリーを使っているので、寿命は早いよ。



深野:
そうなんですよね。本当にそれは感じます。



坂本:
だから総合距離として一般的な走り方をして、3万キロ走ったらいっぱいいっぱいだろうね。



深野:
3万キロって言ったら、1回の車検程度ですよ。



坂本:
だいたいそのくらいのペースでしょうね。



深野:
けっこう忙しい消耗品ですね。





坂本:
ベルトまわりを整備すると、だいたい1回15万円位かかる。
消耗品ととらえるとそれくらいの投資は仕方ないのかなって感じだよね。



深野:
まあそうですよね。それが高いか安いかは本人のクルマに対する考え方ですね。少なからず私には安くはない金額ですよ。



坂本:
そうだと思うよ。それがスーパーチャージャーとか付いていたら、×2倍だからさ。





深野:
スーパーチャージャーが付いてる人は、ものすごい勢いの金額が動きますね。
部品の劣化は、その年の年式によって品質の良し悪しなどはありますか?



坂本:
それに関してはあまり無いかな。




深野:
プーリーもそうですか?プーリーの損傷もプーリーそのものの大きさに比例しますか?



坂本:
やっぱり径が小さければ、それだけ早く回る。
直径が半分であれば、倍の速度で回るわけだから、早く摩耗してしまう。



深野:
サカモトエンジニアリングでは、ベルトテンショナーは良くVベルトとセットで交換していますが、
それには意味がありますか?よく初めていらっしゃるお客様から聞くのは「他の店でVベルトだけしか交換していない」場合が非常に多いですね。





坂本:
セットで交換の意味というか、テンショナーもVベルトと同じようにダメになっていくからね。
それとお客さんの予算に関係していると思うんだけれどね。だいたいダメになるのはアイドルプ―リーか小さいプーリー。
8割9割がダメになるんだけど、その次にそのプーリーがダメになる間にテンショナーが壊れるから。これはもうわかりきったことなんだよな。



深野:
「一時しのぎ」っていう考え方になってしまいますね。





坂本:
テンショナーの動きが悪ければ、負荷がかかった時にアイドルプーリーにも負荷がかかるし。
どうしてサカモトエンジニアリングで「3点セット」で交換するのかと言えば、
ベルトまわりがダメになると、車が全く走れなくなるよね。今のその場から。



だから夜中によっぽどへんぴなところでエンコしちゃってガソリンスタンドもありません、
何もかもありませんってところで、一昼夜明かさなければなりませんってなった時に、
助けが来るまでの時間を考えてみてよ。
夏だったら良いよ、窓開けていれば良いから、冬なんてエンジンがかけれないんだから。



クルマそのものが全く走れないことを思えば、決して高い部品ではないと思うし、
それで例えば1年2年安心して乗れるのであれば、それは必要な整備のかなって思うよ。



深野:
安全に永く乗りたいと思うからこそ、先を見越して、この3つは消耗品として捉えて交換しましょうねってことなんですね。
ではそのあたりも踏まえて、ベルト関連の交換の目安は距離と時間はわかりましたが、よく言う「音」はどうなんでしょう?





坂本:
音も出てくる。今までと違った音がしてくるんだ。その音がわかる人にはわかるかもしれないけれど、
区別がつかなくてわからない人だっているよね。
そういう人のために10ポイントドライブチェックを利用して欲しいんだよ、だいたい半年に1回メカニックに点検をさせる。
車なんてのはいっぺんには壊れないから、必ず順番に壊れていくから、
それで早いところ不具合箇所を見極めてその都度やっていく。





深野:
その見極めを誤ると残念なことが起こるんですよね。



坂本:
そう。プーリーが割れちゃうとかさ。今のプーリーの材質はプラスチック使っているから割れちゃうんだよな。





深野:
ちなみに割れちゃった場合、そのまま走るとどうなるのか参考に教えてください。



坂本:
先ずプーリーが壊れてVベルトが回らない状態で走行すればエンジンが焼き付いちゃうな。
ウォーターポンプを回せないのでエンジンに水が回らないから。



深野:
そうすると水温が上がっちゃいますよね。



坂本:
一気に上昇するよな。下手したらオイルで火災になっちゃう。車なんてすぐ燃えちゃうから。
ただそれは、最悪の状態の話だから勘違いはしないでほしい。





深野:
そういう事なんですね。軽視していると大惨事になる可能性がある、かなり重要な部品だということがわかりました。
先ずベルト関連の指摘をうけている場合は、適切な時期に交換して安全なドライブを楽しんでほしいですね。
また、心配な方はサカモトエンジニアリングの10ポイントドライブチェックをぜひご利用ください。




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