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「ブレーキ固着のメカニズム」


なぜキャリパーが固着してしまうのか。


先ず、クルマに乗らなくて錆びてしまうということがある。
オイルが入っているので、そもそも錆びるはずはないが、
ブレーキオイルは特殊なオイルを使っていて、
エンジンオイルやA/Tオイルとは違っていて
「水分を吸う、水気を嫌う」オイルだ。


ブレーキオイルの中にどうしても湿気が溜まる高速道路などで、
ブレーキキャリパー、ブレーキオイルの温度を上げてあげると水分だけが蒸発する。


街乗りばかり走っていると、ブレーキオイルの温度が上がらず水分が飛ばなくなる。
ブレーキオイルの中にいつまでも水が溜まったままになり、それがブレーキをサビさせてしまう。


そもそもブレーキの構成部品の中に、ブレーキオイルが浸っている。
ブレーキオイルに湿気を持っているからサビが発生する。


街乗りばかりしている人や、駅までの送り迎え買い物だけに使う人。
そういう人たちは、中途半端にオイルの温度が上がるので余計に湿気を吸い込んでしまう。





オイルの温度を上げるためにはどうしたらいいのか、気になりますよね。


シンプルに「ブレーキを踏むしかない」んだけれども、
街中ではブレーキオイルの温度を上げるのは難しい。
高速道路を走って、長距離ブレーキの作動温度を上げるしかない。


ブレーキパッドの温度を上げて、
ブレーキのキャリパーに熱を持たせてブレーキオイルの温度を上げて
それで初めてオイルの中に入っている湿気が水蒸気として上がっていくから
ブレーキオイルのタンクに湿気が戻っていく。


ブレーキオイルがぐるぐる回って温度が上がれば
温度の低い方に行く。


ブレーキオイルのタンクは1番高いところについているので、
そこに暖かいブレーキオイルが上がって初めてタンクの中で蒸発してくれるという仕組みだ。





「高速をメインに走っている」とかそういう人たちは、必然にブレーキを踏んでいる距離が長いので、
速度が100km/hで車を止めようとすると、1分とは踏まなくても少なくとも15秒から20秒位。
長い人だと30秒ぐらい踏むだろうか。そうするとブレーキオイルの温度は一気に上がるので、
湿気が抜けやすくなる。


オイルの中でも唯一ブレーキオイルだけは湿気を吸いやすく、湿気を弱点とするオイルだ。





話少し脱線するが、エンジンオイルも街乗り走行が多い場合は、
温まって冷えた時に湿気をたくさん吸う。
そしてエンジンオイルが温まって冷える時に、大気中の湿気をどんどんどんどん吸い込むので
次に乗った時には、オイル温度が上がらないまたは、上がりきらないので
湿気がいつまで経ってもエンジンオイルから出て行かない。
そして悪いことに、エンジンオイルの寿命も短くなる。
コレが有名な【シビアコンディション】って言うやつだ。


高速道路を走行する事が使用状況で難しい場合は、
1年に1度はブレーキオイルを交換しましょう。


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