メルセデスベンツ 整備 メルセデスベンツ修理工場
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ホームコラム20エンジン冷却(クーリングシステム)>水温高い

根本的にはラジエターの目詰まりが原因や
サーモスタットの具合が悪くなるなど色々な原因がある。

まず、クーラントは入れ替えなくてはいけない。これは絶対条件。
ウォーターポンプを含めクーリングシステムを全て交換しても
何かの原因があれば水温は上昇することを忘れないでほしい。

まずはその原因を追求して取り除く必要があるだろう。

通常目安として、
真夏の渋滞でも100℃ちょっとを越えないように今の車はできている
(80年代以降の車)ので、それが110℃を越えるというのは、
そもそもどこかで冷却する能力が
何らかの原因で落ちてしまっていることになる。


通常であれば110℃を越えるなんていうのはありえない。
ということは、長年つかっていると
コレステロールというか水垢がたまっているという感じだ。

ようするに水の水路を遮断してしまっているか、
もしくはサーモスタットの開きがあまい。

でも通常だとサーモスタットは
開くか開かないかオンかオフしかない訳だから、
開かずに閉じちゃっているのであれば
それこそ水温は120℃近くまで上昇してしまう。


ゆえにオーバーヒートだ!


オーバーヒートにも要素が2種類ある。
渋滞していて水温が上がるのだけれど、走行しだすと水温が下がる。
もしくは渋滞しているときの水温は100℃くらいだけれど、
走行しだすと100℃を越えるほど水温が上がる。この2つの要素で見る所が全く異なってくる。


そして、クーラントは余裕があれば半年に1度は入れ替えしたい。
MAX最長使用したとしても1年が限度だ。


サーモスタットも年式、車種によって設定温度が異なる。
ただ単に交換すれば良いというわけでもなく、
クーラントの全量入れ替えとエンジン内部の清掃が必要になってくる。
また、異例の事項等もあるので全てがそれに当てはまるわけではないが、
基本は以上のこととなる。


通常の水温は110℃を越えるということはまずありえない。
夏ならば100℃までは上昇する。
100℃の線を越えるようになってくると要注意だ。


たとえば110℃の設定で電動ファンが回りだすとして、
ズーット回っているとしよう。
あとエアコンをいれて高圧が上がれば上がった瞬間から
ズーットエアコンをきるまで回っている。


水温が90℃でファンが回るように設定を変更し、
ファンの回る時間を早くして
回転時間は長いけれども、バッテリーはあがらないものなんだよ。
10℃早くファンが回るようにしたところでバッテリーなんてあがらない。
その分だけエンジンを回して充電しているのだからね。


それでバッテリーがあがってしまうようであれば、
バッテリーが機能をしていないか、
ダイナモの充電量が足らないかなどの別の話になってしまう。


それよりも90℃なら90℃、
100℃なら100℃で必ず回るようにしてやらなくてはならないと思う。
もちろん他の機能は正常だということが前提になるが。


水温計が100℃を越えるということは、メルセデスには大変危険な状態。
内部を加圧しているので、表示が100℃であっても、大気圧にしたら120℃、
130℃以上の温度になっているということなのだから。


それに圧力をかけて無理やり100℃に下げているっていうことは、
ラジエターなどにかかる圧力っていうのは非常に高いっていうことだよ。


ということは圧力をかけているラジエターやホースが洩れやすくなったり、
水洩れが始まったりするという現象が起こってくるということなんだよね。
温度があがれば上がるほど内部圧力は高くなるということ。

また、ウォーターポンプを外したら中に水垢が
すごいって状態を知っているかな?
それを取り除くだけでもかなり状態はよくなってくる。
だが、その水垢を取っても取りきれないほど状態がよくない場合もある。


この状態の場合は全部(ラジエターやエンジン内部など)が
水垢だらけと思ってもらって間違いない。

そうなっていたらエンジンをばらして内部を全て洗わないといけない。


このような原因は何かというと、前オーナーの水の管理が悪い!
または、中古車で置いてあった期間が長い!などが挙げられる。


現在では車内等の電装品が多く取り付けられているので、
エンジン自身や車自身の電位差が大きくなっている。


電位差が大きくなるということはどういうことかというと、
電気がさまざまな所へ流れていってしまうために、
電位差が発生し、クーラントが変化してドロドロになってしまう。


この頃はアーシングが流行っているけれど水温だけの話をすれば、
全ての原因を取り去った上で実施するといいのかもしれない。
まずは水の管理を徹底する!これが必要だね。


一泊二日の入院(入庫)でメルセデスに特殊溶剤を施すことにより、
長年蓄積されたコレステロール(水垢等)を
ある程度取り除くことが可能です。
(水まわりが弱まっている車は要注意が必要)
かなりの効果が期待できます。


これから外気温が上がり、湿度も高くなってきます。
メルセデスはドイツの風土に合わせて作られた車です。
日本でお乗りになるみなさまは、
先ず、日本の風土に合わせて快適に走れるよう、

以上のメンテナンスを施すことをお薦めいたします。
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